「お客様からの質問」~色留袖の装い~

bombee3

2024年02月02日 23:59

いつもご覧いただきまして
誠にありがとうございます。


田舎者にとってたまに都会
(京都は都会というほど
大きくもないように思いますが)
に出ることは、いい刺激になります。


都会の方が田舎に行って
英気を養うように
田舎者が都会に行くのも
いいようです。


さて、本日お客様から電話があり
質問されました。


色留袖をお召しになった時の
小物(帯締め・帯揚げ)は
黒留袖と同じように
白に金の入ったものがよいのか?
というご質問でした。


何のことかわからない方のために
色留袖をご覧ください。












色留袖は裾にだけ柄があり
袖や肩、胸には一切柄がありません。


結婚式の時に親族が着る
黒留袖の色バージョンです。


ただ、黒留袖と違うのは
黒留袖が必ず五つ紋なのに対して
ご自分で紋の数を決められることです。



一つ紋の場合は、訪問着のように
お召しになれると思います。
三つ紋の場合は、改まった場所
へのお出かけに。
五つ紋を入れると、黒留袖と
同格ですので、第一礼装としての
着用になります。



今回お召しになる色留袖の
紋の数をお尋ねすると

三つ紋とのことでした。
場は何かの表彰を受けられる
とのこと。


もちろん黒留袖のように
白、金の小物(帯締め・帯揚げ)
にしてもいいのですが、
そこまでではないので

きものと帯に合う小物で
OKですとお伝えしました。


「重ね衿はどうですか?」
とのご質問もありました。
今回の場合ですと、
表彰を受けられるのであれば
重ね衿はない方がよいでしょう
とお伝えしました。


重ね衿はともすると
スッキリ感がなくなるので
このような改まった場であれば
むしろない方がきれいかと思います。


そうでなければよほど
色の組み合わせに気をつけて
重ね衿をした方が格調高く
なるのであれば、あっても
いいでしょうとお伝えしました。


わからないこと、なんでもお尋ねください。


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